私は、入院生活の準備もしない、大間違いでした。大手術の後に、こんな壮絶な戦いが、入院生活で待っているとは、想像もつきませんでした。
私の苦い入院生活の経験を知っていただくことで、読者の皆様に少しでも入院の準備と心構えをして欲しくて、私の入院生活を包み隠さずに、記載させていただきました。まだ一度も手術を受けた経験がない方、入院生活が一度もない方、癌(がん)の手術が初めての方は必見です。
目次
癌(がん)手術での入院でベストなのは個室or大部屋どっち?
私は、絶対に個室をお勧めいたします。
私は癌(がん)手術後、個室で治療を受けていました。そして、退院するころには、歩けるようになり、大部屋に移りました。私が絶対に個室を進める理由について、詳細に記載させていただきました。今から癌(がん)の手術をなさるかたは、大いに参考にしてください。
癌(がん)で入院した時、個室を使ったメリット!
治療に専念できる。周りの患者さんに気を使うことなく、治療に専念できます。生か死か!キリキリの戦いの時に、本当に静かにして欲しいと思います。普段の生活でも二日酔いや風邪で頭が痛いだけでも、周りがうるさいと、“頼むから静かにしてくれ!”と思います。それが自分の命に関わることだと、なおさらの事です。多少金額は、高くても、ご自分の命には、変えられません、個室に入り、治療に専念して下さい。
癌(がん)は、手術が終わってからの、体力の回復や自分の免疫力向上が勝負だと思いました。私は癌(がん)の手術が終わってから、入院中3度ほど危険な目にあいました。その時、特別な治療や検査を試みていただきました。同室に他の患者さんがいては、スペースが狭くて、機材が入らず、出来なかった治療や検査だと感じました。
手術後は、順調に回復してハッピーエンド、というようなTVドラマのようには行きません。手術後は、ご自分の体が急変しても、万全の治療が出来るように準備や環境は良くしておきたいものです。そのためにも、もし手術後に個室が空いていたら予約をとっておいて下さい。
医師や看護師とゆっくり治療の話が出来る。
入院中、私が癌(がん)の手術後の経過や今後の癌(がん)治療方法などの、医師との会話は他の入院患者に絶対に知られたくない情報でした。しかし、大部屋だとお隣さんとカーテン1枚しかないため、医師との会話が筒抜けになってしまいます。個室だと他人のことを気にすることなく、医師や看護師とゆっくりと話すことが出来ました。
大きな声や音で他人に迷惑をかけなくてすみます。
私が入院中一番辛かったのは、手術後2日してからです。集中治療室から個室に移り、本格的な回復の治療が始まりました。私の背骨は癌(がん)によって食べ尽くされ、レントゲンを写すと、その背骨の部分は空洞になっていました。
その為、私の手術は、背骨と同じ向きにメスをいれ、癌(がん)におかされた背骨を除去しました。メスをいれた背中はパックリと割れ、今でも背骨と肉が飛び散ってきそうでした。
執刀医の先生や看護師さんには当時、痛くないと強がって返答していましたが、横になると、気が狂いそうになるほど痛いので、夜になるのが凄く怖かったです。
そんな状況の中、安静には絶対してられません。この時は生きるのに、必死で自分では自覚はありませんでしたが、きっと一晩中大きな声で唸っていたと思います。もし、他人様が同室にいたら、さぞかしうるさかったと思います。ですから個室だと他人に迷惑をかけなくてすみます。
手術後の大便の臭い匂いやおしっこを他人に見られなくてすむ。
この話は、大切なので、後の日記に記載をいたしました。ここでは本題だけ記載します。私は浣腸をされることになって初めて気がついたのですが、体にメスを入れると、便がでなくなります。それは手術で筋肉をきってしまうためです。筋力が著しく低下しているので、便を排出する力もなく、便は大腸にたまります。その為、患者によっては、看護師に浣腸をして、溜まった便を出してもらいます。
すごい臭いです!そして、めちゃくちゃ恥ずかしいです。本当に個室で良かったと思った瞬間でもありました。
面会に来て下さった皆様と、ゆっくり話が出来る。
私は面会謝絶にしていました。病院は、大手術しえ、抵抗力がなくなっている私に、2次感染がないよう最善を尽くして下さっていました。だから私は、外から病気をもらわないために、面会謝絶にしていました。
しかしながら、それでも会いに来てくださる面会者にお会いさせていただきました。日頃だと出来ないような話を、生死をかけている治療室では素直に話すことが出来ました。本当に元気をいただきました。個室は、今後の私の人生を切り開いていく、素晴しい空間を与えてくれました。
癌(がん)手術後、個室を使用するデメリットとは?
周りに人がいない為、緊急の場合、対処が遅れる。
“周りに人がいない為、緊急の場合、対処が遅れる!”この記事の詳細は、【手術後◎◎日】の日記に詳しくのべているので、割愛して要点だけ述べます。入院中のある日の夜、目まいがして、そのまま床に倒れました。病室には、私一人しかいなく、動けない私は、ナースコールを押せずに、痛みが治まるのをじっと待つしかなかったです。
この時ばかりは、個室の孤独さを実感しました。自分の容態が悪化した時、すぐにナースに連絡出来ないことが、もう少しで命取りになるところでした。個室の最大のデメリットの一つと言えます。
入院費が高い。
私の個室の一日の入院費は8.640円でした。もう少し安い個室もあったのですが空きがなく、この部屋しかなかったです。大部屋はこの金額の半分以下でしたが、やはり個室がよかったです。
とても淋しい。
入院から1ヶ月くらいすると、リハビリが本格的に始まって、入院生活にもなれてくると、すごく寂しくなります。先程まで個室を推奨していた私ですが、少し元気になると寂しくなりました。人間とは本当に勝手な生き物だとつくづく思います。
まとめ
癌(がん)手術で入院したら、絶対に個室すること。
個室のメリット
・治療に専念できる。
・術後、容態急変時の特別な治療の環境が、大部屋よりも良い。
・他人に迷惑をかけなくてすむ。
・ゆっくり出来る。
個室のデメリット
・料金が高い。
・緊急時の対処が遅れる!
・とても淋しい。
私は個室を希望しましが、あいにく個室の空きが無かったため、手術後I CU集中治療室から、入院病棟の 緊急患者専用の個室に入れていただき、個室が空くのを待ちました。
運良く、すぐに個室が空きました。しかし、入院の知識が、全く無かった当時の私には地獄の日々が待っていました。是非、このブログに記載されている私の経験談を熟読くださり、入院の準備を整えてくださると幸いです。
明日はいよいよ術後4日目になります。術後一番の壮絶な戦いが待っているとは、この時は知ることもありませんでした。いったいどうなってしまうのか!~つづく~